今日は来る
今すぐ出て行って
太一を殴りたかった。




"俺の女にさわるな"って
言って止めたかった。




でも、太一の真剣な顔を見たら、
動けなかった。




俺は静かに見てた。




未瑠は太一が自分の
事を好きって全然気づいて
なかったらしい。




俺は・・・気づいてた。
気づいてて、知らない
ふりをしていた。




自分1人で悩んでた。




でも、璃那に言われた。




俺は、しょうがないほどバカだった。




その時、
「未瑠・・・好きだよ。
俺と付き合って?」




俺ははらわたが煮えくり返った。




太一にじゃなく、




自分に・・・。





< 26 / 245 >

この作品をシェア

pagetop