今日は来る
「未瑠。なぁ
俺の話を聞いてくれよ。」




「やだ!絶対やだ!」




未瑠は押さえつけられている手を
耳に持っていって
聞こえないようにした。




俺は、話を聞こうとしない未瑠を呼んだ。




「なぁ未瑠!未瑠!」




全く聞こえていなかった。




目を閉じて、さっきより
大きな声を出している。




俺は、我慢できなかった。




目を閉じている未瑠に、
そっとキスをした。




未瑠は何があったか
わからないって顔をして
静かになった。




そして手を降ろした。




俺も手を離した。




未瑠の視線を感じた。




ちょっとしてから顔を上げた。




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