今日は来る
私は死ぬんじゃないかってぐらい
本気で走った。




ドサッ




鈍い音と共に
私は地面に落ちた。




「痛ッ・・・」




私の膝からは、
真っ赤な血が垂れていた。




「おい!未瑠!?」




全速力で走ったのに
すぐ追いついてきた智也。




「血出てんじゃん!!
立てるか?」




私の腕を持って立たせる。




「病院行く?」




「そこまで大袈裟じゃないしいいよ。」




顔も見ずにそっけなく返事。




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