今日は来る
「それで、まだあるんだ。」




智也はその後の言葉に詰まっていた。




付き合ったと言われようが
驚かないつもりだった。




でも、俺の予想は外れた。




「その、未瑠にキス・・・したんだ。
未瑠には嫌われた。」




俺は一言も喋らずに
その場を去った。




やりきれない思いと、
怒りだけを残して・・・。




俺は家に帰って部屋を暗くしたまま
ベッドに寝転がった。




ただ、暗い部屋で
じっとしていたかった。




動かず、息もしたくなかった。




でも俺はわかっていた。




未瑠も智也の事が
好きだってこと。




未瑠が智也を嫌いになる?




そんなことあるわけがない。




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