愛して。Ⅲ

「ねぇ、大丈夫?」



少年は突然かけられた声にうっすらとまぶたを開けた。

眩しさに目を細めながらも、声の主を視界に入れる。

視界に広がるのは、街灯に照らされて舞う白い雪、反射して輝くハニーブラウンの髪。



きれい……。

女神様が、迎えに来てくれたのかな……。



少年の意識は、そこで途切れた。



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