ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]
周りには誰もいないし、ひとり騒いでも仕方がないけど、
自然と涙が溢れてきた。
『うっ……ううーっ……』
なんだか急に心細くなって。
このまま出口にたどり着けなかったら、どうしようとか。
転んで足も痛くて。
どんどん不安になって……。
あたしはその場に座り込んだまま、うつむいて泣いていた。
――ザッ、ザッ、ザッ……。
その時、誰かが歩いてくる足音が聞こえた。
あたしはゆっくりと顔を上げる。