ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]
「彩葉か。ドジ彩葉」
「もぉっ!ドジは余計だからっ!」
「あははっ」
「ちょっとぉ。夏樹ってば、笑いすぎっ」
夏樹は、明るくて親しみやすくて。
あたしも似た性格だから、気が合いそうだと感じた。
「そろそろ行かないとな。入学早々遅刻とかヤバいだろ」
「げっ!もうこんな時間!?走ろっ?」
「転んだのに、足とかどこも痛くないのかよ?」
「全然へーきっ」
「あははっ。元気なやつだなー」
出逢ってすぐとは思えないほど、仲良くなれた。
走りながら、青空へと響く笑い声。
夏樹と一緒にそのまま学校へと向かった。
――ねぇ、ナツキくん。
君もこの空の下。
この青空の下のどこかで、笑ってたらいいな……。