ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]



その声に夏樹もあたしも振り向く。



夏樹を呼んだ可愛らしい声の主。



その女の子は、パタパタと走ってきて、夏樹の隣に立った。



「夏樹、帰ろう?」



そう夏樹に言ったあと、あたしのほうを見て軽くペコッとお辞儀をした彼女。



「隣のクラスの、帆波風梨ですっ」



帆波 風梨(ほなみ ふうり)。それが彼女の名前だった。
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