ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]



「はいはい、すいませんね。調子乗りました~」



あたしがベーッと舌を出してふてくされた表情をすると、彼女が手で口を押さえながら笑った。



「ふふっ。彩葉ちゃんて面白いね」



「よく人から明るい性格だねって言われるけど、うるさいだけかもっ。へへっ」



そうあたしが言うと、ふたりは笑っていた。



「彩葉ちゃん、好きな人はいないの……?」



「へへっ。ヒミツ」



……好きな人。



その言葉を聞いて、頭に浮かんだのは。



まだ幼くて無邪気な、キラキラとしたまぶしい笑顔。



7年前の夏に出逢った、ナツキくんの笑顔――。
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