ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]
――やっぱり、あたしはまだ
心の片隅で
初恋を
忘れられずにいる。
“好き”と伝えることもできない。
逢うこともできない。
そんな切ない片想い。
何も始まっていないのに、それを恋と呼んだ。
7年の月日はあっというまだった。
夏が来るたび、
ひまわりの花を見るたび、
切なく、恋しくなる。
あの夏の思い出を。
ナツキくんを。
あと何回、何十回。
あたしは
瞼の裏に浮かべるのだろう。
人はどうやって、恋を忘れるのだろうか――?