ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]




いつか返事してくれるって、信じて……。



「そういえば新発売のお菓子買ったんだぁ~」



あたしは下を向き、自分のカバンの中に手を突っ込んでお菓子の袋を取り出した。



「陸斗くんも食べてみ……て?」



あたしが顔を上げると、左手で頬杖をついて緩い角度であたしを見ていた陸斗くん。



そこに表情はなく、冷ややかな瞳であたしを見ていた。



あたしは怒られるんじゃないかと、体が硬直してしまう。
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