ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]




――ボフッ。



「イッ……たぁ~い」



あたしは右の指を左手で抑えて、その場にしゃがみこむ。



「ちょっ……大丈夫!?彩葉っ」



ペアの子や周りにいた女子たちが、あたしのそばに駆け寄ってきた。



「えへへっ。大丈夫。へーき、へーき」



つき指をしてしまった。



「センセー!保健室いってきまーす」



あたしはひとり体育館を出て、保健室へと向かった。
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