ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]
『ごちそうさまぁ』
ひまわり畑園内のカフェで、家族3人昼食を食べ終わったところだった。
『パパとママは、ここでゆっくりしてていーよっ』
あたしは、イスから立ち上がりパパとママにニコッと笑いかける。
『本当にひとりで行くのか?迷子になっても知らないぞ?』
パパがあたしの顔を心配そうに見つめて言った。
『大丈夫だってばー。迷子になんて、ならないよ。子供じゃあるまいし』
『彩葉はまだ子供でしょーが』
ママが呆れたように微笑む。
『ふふっ。ママもパパもホントに心配症なんだからぁ』
あたしはひとりで、園内にあるひまわりの迷路に行こうとしていた。