ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]
『ふ~。あっつ~い』
まぶしい太陽の下、
あたしは売店で買ったソフトクリームを食べながら、ひまわりの迷路の中に入っていった。
お気に入りの白いワンピースを着ているあたしは、機嫌よく鼻歌を歌いながら迷路の中をひとりで歩いていく。
まだ幼いあたしには。
瞳に映る景色の色が、あまりにきれいで。
忘れられない景色になった。
上を見れば、どこまでも続く青い空。
下を見れば、柔らかなサラサラとした茶色の土。
左右には、茎と葉の緑が重なりあっていて。
その先には、見ているだけで元気をもらえるような、
ひまわりの黄色い大きな花が咲いている。
あたしの小さな背よりも、少し背の高いひまわりの迷路の中を進んでいく。