ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]
陸斗くんが本を読んでいる向かい側のイスに座ったあたし。
陸斗くんのあとをつけて図書室に来たとは言えず、本を読みに来たと咄嗟に嘘をついてしまったけど……。
うちの学校の図書室にある本は、どれも難しそうな本ばかりだ。
それに、あたしは本を読むとすぐに眠くなってしまう。テスト前の教科書でさえ、危ういくらい。
あたしは頬杖をついて、陸斗くんを見つめた。
真剣な顔で、表情ひとつ変えずに黙々と本を読んでいる。
こうして、そばにいられるだけで。顔を見つめていられるだけでも幸せな気持ちになる。
あぁ。あたし……恋してるんだなーって。