ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]




このまま何時間でも見ていられる自信がある。



好きな人に毎日逢えるってこと。

顔が見れるってこと。

声が聞けるってこと。



本当に幸せだよね。



そう思うとつい、ニヤニヤしてしまって。



両手で顔を覆いうつむく。



「なにひとりで笑ってんの?」



その声にあたしは慌てて顔を上げる。



「え?えっと……」



ヤバい。

陸斗くんに見られてた。



恥ずかしい……。



「本読まねぇなら、他んとこ行けよ」



「ごめん、邪魔した?」



「うん、邪魔」



――ズキンッ。



そんなにハッキリ言われると、さすがに傷つく。



「あ、あたし……っ」



勢いよくイスから立ち上がったせいで、イスを引きずる音が響きわたる。



図書委員の人から、思い切りにらまれてしまった。



“図書室では静かにしましょう”



その貼り紙が目に入ってきた。
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