あの日の雪を溶かすように
男の名は、片山修也。

「呼ぶときはシュウでいいから。」ってすんげぇ嬉しそうな顔で言ってた。

二十歳。ってか年上じゃん。 
焼肉屋でバイトをしてる、フリーターだと。

弟の名前は、片山拓哉。

こいつ、私をバイクでドカーンした奴です。

十七歳。 そんな彼も、フリーター。

親とは仲が悪いらしくって、兄弟でアパートに二人暮し。

つっても親は同じ県下にいるらしぃんだけども。

兄弟反抗期? どーでもいいけどね。

さ。 アドもケイタイの番号も手に入れました。

そんですぐに

葵に教えてあげました。

< 103 / 313 >

この作品をシェア

pagetop