あの日の雪を溶かすように
「って何であたしなんすかぁッ!!」

葵の声がアリスの自宅に響いた。

「何でって、私はいらないし。」

「いや、すいません。意味分かんないっす。
まぁ、そんなにいらないけど一応アド聞いとこう。ってなコトなら
まだわかるとして…何故それを私に!?
これどっからどぅ見てもおかしぃでしょ!?」

「私よか葵の方がなんか良いじゃん。
葵も『修也君』のことカッコイイって言ってたし。
私は最初っから最後まであの人に興味なかったしさ。」
アリスが水を飲みながら言った。


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