あの日の雪を溶かすように
「だったら別にアド聞かなくても良かったんじゃないすか!?」

「聞けっつったのは葵だろ?」

「…」

葵がドカッと腰を下ろした。

「…修也君、多分先輩のこと誤解しちゃってますよ。」

「んー?どんなふうに?」

「…自分のこと、好きなんじゃねぇかって。」

「は?ウソ?」
水を口元まで運んでいたアリスだったが、
思わず途中で手が止まってしまった。


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