あの日の雪を溶かすように
「マジあれヤバかったっすから!トゲありまくり過ぎでしたし。
つっても、そんな先輩だったから、あんなので
すんっげぇ良い人なんだなぁ~。って、思っちゃったんすよねぇ。」

「あんなのって?私、何か したっけ?」

「覚えてると思いますよ。ほら、迷子の子が来た時っすよ。」

「…あったっけ、そんなこと。」
アリスがアゴを机に置いて、少し考えてから言った。

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