あの日の雪を溶かすように
桜はアリスのその特性を長く話しているうちに見破っていた。
「・・・・俺ら二人さ、結局あの日のクリスマス、祝ってないだろ?
・・・・電車来んの、ツダ駅だよな?・・・・・うん。行くから。今から、プレゼント持って。
そん時に残りの半分も教えるよ。」
「ハッ?」

ガチャッ 
ツー・・・ツー・・・

「アリス、もう時間だ。降りなさい。」
狙い済ましたようなタイミングで祖父からの声が聞こえた。

「・・・・マジ・・・・意味わかんない・・・・・」

これもアリスのキャラでは無いのだが、彼女は恐ろしいほど   
          ・・・・ニブかった。
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