あの日の雪を溶かすように
12月
ルルル…

ガチャッ

「ぅい。誰スかぁ?」
低く、無愛想な声だった。

「…片山、シュウヤ、君、ですか?」

「!アリス、さん?」

「うん。そう…」

「…えっ、と、ちょっと、マジで掛けてくるとかって、
思ってなかったんだけど…」
修也はアリスからの急な電話に戸惑いを隠せずにいた。

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