あの日の雪を溶かすように
4度目
それから、4年たった。
あの日から4回目のクリスマスまで、
あと、 一ヶ月。
「・・・・はぁ」
アリスは何か諦めたようなため息をつくと、上着にコートを着て、外にでた。
彼女はコンビニでレジのバイトをしている。
だがアリスは、生活保護をうけているし、祖父らからの仕送りだってあるわけで
一切お金には困っていない。
けれどアリスはいやだった。
お母さんが死んだからといって 貰えるお金に頼るのは 許せなかったのだ。
そんなワケで、自分で食っていこうと努力はしている。
・・・・愛想は悪いが。