あの日の雪を溶かすように
「いらっしゃいませー
何かお探しですかー?」

「!」

遂に来た…

「いやっ、あの、その…
クッ、クリスマスのプレゼントを、
その、何だ、えっと、
男、友達に。」

店員は満面の笑みを浮かべて、
それでしたら、と腰を かがめて段に積み重なった
「商品」を これなんか…と、薦めてきた。

「いや、かっ…彼氏とかじゃ無いんで、
そーいうのは、ちょっと…」
と、顔を真っ赤にしながらアリスが拒否ッたのは、
ペアリングだった。

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