あの日の雪を溶かすように
「…うん。きっと喜ばれる。
じゃ、こっちに。すっごくキレイにするからね。」

そう言って店員は商品を持ってレジに向かっていった。

「あっ、あの、あんま、お金ないんすけど、
2000くらいしか…」

「あぁ、ダイジョブですよ。
コレ、税込みでも千円いってないから。…うん。
980円。」

私は…何を買ったんだろう。

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