あの日の雪を溶かすように


気がつくとアリスは、
葵に傾いた体を支えてもらっていた。


    …気を…失った?


「先パイッ!大ジョブっすか!?」
葵の高い声が頭に響く。


「…ッ
…うん。」
一度大きく息を吸って、体制を整えてから
アリスは力無くうなずいた。


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