あの日の雪を溶かすように
「ここ…ぁあ、
コンビニ…?
私は、ぇっと、どうなった?」
虚ろな顔つきのアリスが
葵の顔を見ないまま尋ねた。

「覚えてないんすかッ!?それマズくないすか?
えっと、急にフッて感じで膝からグラ~っですよ!
立ちくらみ とか、貧血ぽかったッすけど…
先輩、きっと疲れがたまってるんすよ。
早く帰って寝たほうが良いです。絶対。」


「…今?」
今度はゆっくりと葵の方を向いた。

「今すぐですよッ!イ・マ・ス・グ!
今じゃなかったら一体いつ…」

「いや、違う。」

「?」

アリスが大きく ため息をついてから言った。
「私が気を失ったのは、今のこと?」


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