あの日の雪を溶かすように
「…今日、バイト無かったんじゃなかったっけ?」
「…無かったよ。」

アリスは俯き加減に答えた。
「…そう。せっかくだし、乗る?」
シュウはあえてアリスに多くは聞かなかった。 それは、なんとなくアリスの疲れた表情を読み取ってのこともあっただろう。

「…いいよ。私は。」
口元を少し緩ませて、アリスは断った。

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