あの日の雪を溶かすように
アリスはコップに水を注いだ。



コポ… コポ…



既にコップから溢れかえった水は、机を通り、彼女の膝を濡らす。

ペットボトルの水が空になると、ようやくアリスは右手を降ろした。



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