あの日の雪を溶かすように

かまわない

残り どれだけ時間があるか 知らないけど



私は独りなんかじゃ 無い


アリスは電話機に手を伸ばすと、すぐ、葵にかけた。


プルルル…


ガチャッ「…只今、電話に出られないか、又は電波の…」

  留守電、か。


「メッセージを、おいれ下さい。…」




「…葵…
あの、さ。…私な、もうすぐ死ぬかも…うぅん、
もうすぐ、死ぬんだ。」

「…」



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