あの日の雪を溶かすように


ダダダダ…


「?」
外が騒がしい。



ダダダダ…


急患?


騒々しい足音は
アリスの病室を程なくして
過ぎ去った。










まさか…!?

アリスが最悪な予感に
捕われる。
途端、額から
異様な冷たさの汗が
滲み出た

…まさか…

こんな悪寒、
今まで感じたことの
ないような…

いや

一度だけ、 一度だけある。


あの日


お母さんが
死んだ、あの日…。



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