あの日の雪を溶かすように
「先輩!ダイジョブっすか!?」

その女性はアリスにもっともな質問を投げかけた。

「……」

アリスは辺りをざっと見渡してから、まずはここがどこだか理解した。
次に自分の腕に巻かれた包帯を終始見ると、軽くため息をつき、
ケイタイを右手に持っている女性に目をやった。

「…病院?」

一応、尋ねてみる。

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