あの日の雪を溶かすように
「そうっすよ!!マジ超あせったんすからね!!先輩がバイクにはねられたって電話あってから!!
ダイショブなんすか!?」

ショートカットの女性は いまいち病院での注意書きを知らないらしい。

「…相変わらず明るいね。 葵は。」
アリスはうつむいて言い放った。

「あれ?もしかして私、うるさかったり?」
葵は、笑顔だ。 彼女は、アリスのバイトの後輩である。

「…今、何時?」
アリスは葵をわかりやすく無視した。
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