あの日の雪を溶かすように



「じゃ、俺バイトあるから、夜、マジで来るからな。」


「…」


「…シュウ!」


「?」


不意に呼び止められたシュウはアリスに背中を向けたまま軽く振り向いた。


「…待ってるよ。」


「…」


シュウはちょっと、バイトをサボりたくなった。


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