あの日の雪を溶かすように


慎重にシュウはアリスを電車から降ろした。


「よっ…と。」


「ありがと。」



「二階。二階から見える星が、超キレイだから。
気合いで昇るぞ。」


「…君が気合い入れるだけ、だろ。シュウ。」


「…だよな。」


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