あの日の雪を溶かすように


その言葉を聞いた時、アリスはある種の拒絶反応のような感覚を覚えた。


胸がビクッと動いた。


まさか、と思った。


いや、違う。

そんなワケない。


アリスは自分が、
その予想を
否定したいのか、
期待したいのか、全くわからないでいた。


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