あの日の雪を溶かすように
「…あの人が、先輩を轢いた人なんすか?」
葵は率直に聞いた。
「いや…多分、助けてくれた人。」
「!!…だったら何で…?」
「最低だよね。」
アリスは瞳を閉じて、ボソッと小さくつぶやいた。
少し間をおいて、葵はアリスの腕を優しくとった。
それから、小さく微笑んで言った。
「先輩のことすから、…迷惑とか、かけたくなかったんすよね。
ホントに、不器用なんすから…。
無理しないでいいです。
ダイジョブっす。
私は、先輩のこと、信じてますから。うん。
ダイジョブ。」
手をギュッと握られる。
信じるって、何を?
ホントにこの子は分かんない子だ。
そう思いながらも、心の奥で確かに感じていた
胸をキュッと締め付けるようなカンジは、
アリスにはとても懐かしく、いとおしいモノだった。
葵は率直に聞いた。
「いや…多分、助けてくれた人。」
「!!…だったら何で…?」
「最低だよね。」
アリスは瞳を閉じて、ボソッと小さくつぶやいた。
少し間をおいて、葵はアリスの腕を優しくとった。
それから、小さく微笑んで言った。
「先輩のことすから、…迷惑とか、かけたくなかったんすよね。
ホントに、不器用なんすから…。
無理しないでいいです。
ダイジョブっす。
私は、先輩のこと、信じてますから。うん。
ダイジョブ。」
手をギュッと握られる。
信じるって、何を?
ホントにこの子は分かんない子だ。
そう思いながらも、心の奥で確かに感じていた
胸をキュッと締め付けるようなカンジは、
アリスにはとても懐かしく、いとおしいモノだった。