あの日の雪を溶かすように
運が良い
「神谷アリスさん。」
葵がバイトに行ってから数時間後、アリスは看護士に呼ばれた。

もう退院?あぁ、有給休暇が。

そんなことを考えながら、アリスは廊下を歩いていた。
「こちらです。」

ども。

案内された部屋には、中年の「お医者さん」がいた。
「やぁ、こんにちは。どうだね、調子は。」
彼はとてもいい笑顔で出迎えてくれた。


< 36 / 313 >

この作品をシェア

pagetop