あの日の雪を溶かすように
「これは?」
レントゲンに映った謎の物体を見ながらアリスは尋ねた。
「君の胸部のレントゲン写真なんだけどね。
やっぱり胸っていうのは、心臓や肺なんかもあって大事なところだし、
強くは打っていなかったみたいだけど
一応撮らせてもらったんだ。」
医師は続けた。
「…はっきり言うと、これは今回の事故なんかとは関係ないもので、
何か他の病原体の疑いがある。
…つまり、いつからあるのかわからないけど、
元々君にあったものを、今回のレントゲン撮影で偶然見つけたんだ。
…こう言っていいのかわからないけど、とても運が良いと、僕は思う。」
「運がいい…ですか。」
アリスはわざと素っ気無く返事をした。
レントゲンに映った謎の物体を見ながらアリスは尋ねた。
「君の胸部のレントゲン写真なんだけどね。
やっぱり胸っていうのは、心臓や肺なんかもあって大事なところだし、
強くは打っていなかったみたいだけど
一応撮らせてもらったんだ。」
医師は続けた。
「…はっきり言うと、これは今回の事故なんかとは関係ないもので、
何か他の病原体の疑いがある。
…つまり、いつからあるのかわからないけど、
元々君にあったものを、今回のレントゲン撮影で偶然見つけたんだ。
…こう言っていいのかわからないけど、とても運が良いと、僕は思う。」
「運がいい…ですか。」
アリスはわざと素っ気無く返事をした。