あの日の雪を溶かすように
独り言
家に帰ったアリスは、まず、お風呂に入った。


暖かいお湯にゆっくり入る。あぁ、幸せだ。

「…そういえば、私を轢いたヤツ、結局捕まってないのかな…。」

…ん?
良く考えてみたら、変だ。
ベッドに寝てた時に、警察すら来ないなんて。
普通は事情聴取かなんかあるもんなんじゃないの?



…ま、いっか。


アリスはお風呂につかっていたせいか、
いつもより気が大きくなっていた。

…私が寝てたから、爺さんとか、葵とかに聞いたのかもしれない。

そういうめんどうなことはキライだし、ちょうど良かった。

うんうん。


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