あの日の雪を溶かすように
「…ルル…♪」

アリスは呟きながら、天井を見上げた。

「…ル…」



「……」



そこまで復唱して、止めた。



…静かだ。



なにも聞こえない。
まるで、世界が終わってしまったかのように。



もうすぐ、私は死ぬんだって。


アリスは天井を見上げながら、心の中でボソリとつぶやいた


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