あの日の雪を溶かすように
自分で余命あてた。すごいね。


         電気が、まぶしい。



だから、宝くじ買おうと思う…
って、どうせ死ぬから、意味ないか。

アリスは、何考えてんだろ、私。と、小さく笑って
そのままゆっくりうつむいた。

その際に、気のせいか、頬を一滴の水が伝った気がした。


ホントに気にしてないの。私は。


そう自分に言い聞かせるように、アリスは顔をバシャバシャと洗った。

お湯に自分の顔がうっすらと浮かぶ。


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