あの日の雪を溶かすように
「…でも、ストーカーと変んないだろ?だって、あん時、何かキモかったし。」
アリスは後ろにのけぞりながら続けた。

「えー?かっこよかったっスよ?けっこー。
先輩、あんなのは好きじゃないんすか?」

「ハッ。あんな男。」
アリスは鼻で笑ってみた。

「…まっ、 とりあえず明日来るみたいスから、私も見にいきますね。」

「えっ?」

「先輩、興味無いなら平気でしょ。ね。んじゃぁーもう寝ましょッか!
明日が、早く来るように。」
そう言って葵はバタッと倒れた。

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