あの日の雪を溶かすように
すみません
「っはよーございますっ!!先輩!」


「…ン…!?」

ゆっくりとアリスは上体を起こした。
なんで葵が、ここにいるの?

「先輩っ!ホラホラ、もう朝ですよっ!9時っすよ9時!起きてくっさい!」

…あっ。そっか。昨日私ン家に泊まったのか、コイツ。

くしゃくしゃと頭をかきむしったアリスは、そのままバタリッ、と後ろに倒れた。


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