あの日の雪を溶かすように
道中、何故か葵が少し照れながら聞いてきた。
「…ね、先輩。もしですよ?もし、例えば、メアドなんか聞かれちゃったら…」

アリスは彼女が喋っている途中で答えを返した。

「私ケイタイ持ってない…って言うだろうね。」

「あっ。そっか。」


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