あの日の雪を溶かすように
しかし、その男から出てきた言葉は予想外のことだった。

「なぁ、アリスさん。この前アンタを轢いたヤツってさ、
こんくらいの背でさ、短い金髪だったんじゃない?」

「えっ?ぁっ…うん。」
彼の急な質問だったので、
あまり覚えてもいないのにうなずいてしまった。

「やっぱか。…ちょっと待ってて。」
そう言って彼はコンビニから走って出て行った。

「…ぁっ、り、がとぅ、ございました…。」
自動ドアが閉まる。

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