あの日の雪を溶かすように
「……」

「アリスさん…アンタが望むなら、
もちろん警察に突き出してくれてもイイから…
好きなようにやってくれ。
ワリィのは全部コイツだ。」

「そんなこと…言われても。」

「…ホントに、すいませんでした。捕まるのが怖かったんです。
許して下さい…。」
弟は、泣きそうだった。


< 99 / 313 >

この作品をシェア

pagetop