犬猫系彼氏との付き合い方
「優菜……?」
優菜から返事がない。
もしかしたら、嫌なのかもしれない。
そりゃそうか。
こんな掴みどころのない俺なんて、一緒にいようと思ってくれるのだろうか。
「先輩……
私、私なんて言ったら……
……はいっ、私、先輩が好きです
こんな私でよければっ」
涙ながらに言う優菜はすごく可愛くて。
あぁ、きっと俺は優菜から離れられないんだろうな。
優菜がどれだけ泣いてせがんだって、俺は優菜を離さない。
……いや、離せない。