君恋
「なんでもっと早く言ってくれなかったの‼︎⁇」
「さっき言ったし」
「言ってない‼︎言いかけた‼︎」
「どっちも変わるかよ」
「変わりますー‼︎あのねぇ」
「はいストップストップー‼︎」
と、先生が止める。
「…何」
「どうかしました⁇」
山野君と私は言う。
「うん。あまりにも二人が話すもんだから、この話はどこまで続くのだろうかと」
「あ、すみません…」
って、なんで私が謝るんだ。
「じゃあ、始めよっか」
その頃だった。
雨の音が聞こえたのは。