君恋
「山野、お前また酒飲んだのか⁇」
「あー⁇」
「いい加減にしとけよ、見つかったら停学だぞ」
「分かってるよ」
そう言うと山野君は再びうつ伏せた。
そうだ、この人は全く人の話を聞こうとしない。
自分より偉い人はこの世にはいないと思ってやがる。
大きな態度。
一体、親御さんはどういう教育をしているの。
いや、親御さん自身が、彼に怯えているのかもしれない。
まあ、山野君はカッコイイけど見た目怖いからな。
私は関わったことがない。